断水時にウォーターサーバーは使える?宅配水型・浄水型の違い

断水時にウォーターサーバーは使える?宅配水型・浄水型の違い

断水が起きたとき、「ウォーターサーバーがあれば水を確保できるのでは?」と考える方もいるでしょう。しかし、断水時に使えるかどうかはウォーターサーバーのタイプによって異なります。

宅配されたボトルを使用する宅配水型は、水道が止まってもボトル内に水が残っていれば利用できる可能性があります。一方、水道水を利用する浄水型は、補充型と水道直結型で断水時の状況が異なります。

さらに、災害時には断水と停電が同時に発生する可能性もあります。水が確保できても、通常どおり冷水・温水を使えるとは限りません。この記事では、宅配水型・水道水補充型・水道直結型の違いと、断水・停電時に確認したいポイントを解説します。

断水時にウォーターサーバーを使えるかはタイプで異なる

断水時に重要なのは、サーバー本体があるかどうかではなく、水源を水道に依存しているか、手元に利用できる水が残っているかという点です。まずは3タイプの違いを確認しましょう

宅配水型はストックがあれば水を確保しやすい

宅配水型は、メーカーから配送されたボトルやパックの水を使用します。そのため、水道が止まっても、使用中のボトルや未開封の予備ボトルが手元にあれば飲料水を確保しやすいタイプです。

宅配水型で確認したいこと
  • 使用中のボトルにどの程度の水が残っているか
  • 未開封の予備ボトルを保管しているか
  • 停電時にもサーバーから出水できるか
  • ボトル単体から水を取り出す方法があるか

ただし、宅配水型だから断水時に必ず通常どおり使えるわけではありません。災害時には停電を伴うこともあるため、出水方式まで確認しておく必要があります。

水道水補充型はタンク内の残水に限られる

水道水補充型は、利用者が給水タンクへ水道水を入れ、その水をフィルターでろ過して使用します。断水前に給水した水がタンクや内部に残っていれば、その範囲内で利用できる場合があります。

【断水時の水道水補充型の注意点】

  • 断水中は新しい水道水を通常の方法で補充できない
  • タンク内の水量には限りがある
  • 実際に出水できるかは本体の構造や電源状態による
  • 十分な備蓄水として考えず、別途保存水を用意する方法も検討する

普段は水道水を補充して便利に使えても、断水が長引けば原水を確保できません。非常時の飲料水はサーバーとは別に備える考え方も必要です。

水道直結型は断水すると新たな給水ができない

水道直結型は、水道管などからサーバーへ直接水を供給するタイプです。日常では給水作業を減らしやすい一方、水源を水道に依存しているため、断水すると新たな水をサーバーへ供給できません。

タイプ断水時の水の確保主な注意点
宅配水型未使用・残量のあるボトルがあれば確保しやすい停電時に出水できるかは機種による
水道水補充型給水タンク内の残水は使える場合がある断水中は新たに水道水を補充できない
水道直結型基本的に水道からの給水に依存する断水すると新たな給水ができない

水道直結型の内部に残っている水を使用できる場合はありますが、備蓄できる水として考えるのは適切ではありません。断水対策では別途保存水を準備する方法を検討しましょう。

断水対策では水源と保管できる水量を見る

断水への備えを重視する場合は、「ウォーターサーバーがあるから安心」と考えるのではなく、断水後も利用できる水を家庭内にどの程度確保できるかを確認します。

断水対策で最初に確認したい項目
  • 水源が宅配水か水道水か
  • 家庭内に何Lの水を保管できるか
  • 予備ボトルや保存水を置く場所があるか
  • 断水が長引いた場合の水を別途確保しているか

宅配水型は水道とは別に水を保管できる点が特徴ですが、ストックが少なければ使える水も限られます。タイプだけでなく、実際の備蓄量まで確認することが重要です。

宅配水型を断水時の備えに活用するポイント

宅配水型は水道から独立した水を家庭内へ保管できるため、断水時の飲料水確保に活用しやすいタイプです。ただし、予備ボトルの量や出水方法、配送停止への備えまで考えておく必要があります

未開封の予備ボトルを一定量残しておく

宅配水型でも、手元にあるのが使用中のボトル1本だけなら、断水時に使える水は限られます。備蓄も兼ねるなら、普段から一定量の未開封ボトルを家庭内に残せる配送・消費サイクルを考えましょう。

予備水を管理するときの確認項目
  • ボトル1本あたりの容量
  • 通常何本を家庭内に置いているか
  • 普段の消費量に対して何日程度使えるか
  • 古い水から順番に使用できるか

家族人数や普段の消費量によって必要なストック量は変わります。配送された水を日常的に使いながら、一定量を手元に残す方法を考えておくと管理しやすくなります。

停電時にもサーバーから出水できるか確認する

ボトルに水が残っていても、サーバー本体から水を出す仕組みは機種ごとに異なります。レバーやコックなど電気を使わず出水できる機種もあれば、ボタンやポンプなどに電力が必要な機種もあります。

停電時の出水で確認したいこと
  • 電源がなくても水を出せる構造か
  • タッチパネルや電動ポンプを使用する機種か
  • メーカーが停電時の出水方法を案内しているか
  • 非常時に必要な操作があるか

「宅配水型だから停電時も必ず使える」とは限りません。断水と停電が同時に発生することを想定し、メーカー公式情報や取扱説明書で確認してください。

ボトル単体から水を取り出せる方法を確認する

サーバー本体が使用できない場合でも、ボトルから直接水を取り出せれば利用方法が広がります。メーカーによっては、非常時に使用する専用コックや器具などを用意している場合があります。

確認項目確認する内容
非常用器具専用コックなどが用意されているか
対応ボトル使用中のボトルに器具を取り付けられるか
保管場所非常時にすぐ取り出せる場所へ保管しているか
使用方法事前に取扱方法を確認しているか

非常用器具の有無や使い方はメーカーによって異なります。災害が起きてから確認するのではなく、平常時に利用方法を把握しておきましょう。

配送が止まる可能性と保管場所も考える

大規模災害では道路状況や物流の影響により、通常どおり水が配送されない可能性があります。「なくなったらすぐ注文すればよい」と考えず、手元にある水だけで対応する状況も想定しておきましょう。

配送停止に備えて確認したいこと
  • 予備ボトルを保管できるスペースがあるか
  • メーカーが案内する方法で保管できるか
  • 配送周期を調整できるか
  • 一定量の水を常に家庭内へ残せるか

予備ボトルは直射日光や高温になる場所などを避け、メーカーが案内する保管方法に従います。備蓄量だけでなく、安全に保管できる場所まで確保しておくことが大切です。

断水と停電が同時に起きたときの注意点

災害時には断水だけでなく、停電が同時に発生することがあります。この場合、サーバー内やボトルに水があっても、通常どおり冷水・温水を使えない可能性があります。水の確保とサーバーの操作は分けて考えましょう

冷水・温水機能は停電すると停止する

ウォーターサーバーは電気を使って水を冷却・加熱する機種が一般的です。停電すると冷却・加熱機能が停止するため、時間が経過すれば通常の冷水・温水温度を維持できなくなります。

停電時に変わる可能性がある機能

  • 冷水の冷却
  • 温水の加熱
  • 再加熱などの温度機能
  • 電気を利用する操作機能

水が残っていることと、通常の温度で利用できることは別です。災害時は冷水・温水機能が使えない前提でも水を確保できるか確認しておきましょう。

電気式の出水機構は操作できない場合がある

タッチパネルや電動ポンプなどで出水する機種は、停電時に操作できない場合があります。一方、電気を使わずに出水できる構造の機種もあります。

出水方式の例停電時に確認したいこと
レバー・コック式電源なしで出水できる構造か
タッチパネル式停電時の操作方法があるか
電動ポンプ式電源がなくても水を取り出せる方法があるか
非常用器具対応ボトル単体で利用できるか

実際の動作は機種によって異なるため、外観だけで判断せず、メーカーの公式情報や取扱説明書で停電時の利用方法を確認してください。

断水と停電は別の条件として確認する

断水時に水源を確保できることと、停電時にサーバーを操作できることは別の問題です。宅配水型で予備ボトルがあっても、停電時に本体から出水できなければ別の取り出し方法が必要になります。

災害時に分けて確認したい条件
  • 断水しても利用できる水があるか
  • 停電してもサーバーから出水できるか
  • 冷却・加熱なしでも水を利用できるか
  • 本体が使えない場合にボトルから直接取り出せるか

「断水に強い機種」と「停電時にも操作できる機種」は同じ意味ではありません。災害対策を重視するなら、両方の条件を確認しましょう。

浄水型は非常用の保存水を別に備える方法もある

断水が心配だから浄水型を選べないというわけではありません。普段は浄水型ウォーターサーバーを使い、災害時用として飲料水を別途備蓄する方法があります。

浄水型と保存水を分ける考え方

  • 日常の飲み水や料理には浄水型を利用する
  • 断水時に使う飲料水は別に備蓄する
  • サーバー内の残水だけを備蓄量として考えない
  • 停電・断水の両方を想定して水を保管する

日常の使いやすさと非常時の備えを分ければ、断水対策だけを理由にウォーターサーバーのタイプを限定する必要はありません。

断水復旧後にウォーターサーバーを使うときの確認事項

断水から復旧した直後は、水道事業者から濁り水などに関する案内が出る場合があります。特に水道水を原水とする浄水型では、復旧したからといって自己判断ですぐに給水・通水せず、地域の水道事業者とメーカー双方の案内を確認してください

水道水補充型は水道水の状態を確認してから給水する

水道水補充型では、断水復旧後の水道水の状態を確認してから給水タンクへ補充します。地域の水道事業者から使用に関する案内が出ている場合は、その内容を優先してください。

再給水前に確認したいこと
  • 地域の水道事業者が通常利用を案内しているか
  • 水道水の状態に関する注意喚起が出ていないか
  • メーカーが断水後の使用方法を指定していないか
  • 給水タンクのお手入れが必要か

サーバーのフィルターがあることを理由に、復旧直後の水を自己判断で使用しないことが大切です。水道とサーバー双方の案内を確認しましょう。

水道直結型はメーカー指定の再使用方法を確認する

水道直結型は水道とサーバーが接続されているため、断水後の再使用方法が指定されている場合があります。取扱説明書やメーカーの案内に従ってください。

水道直結型で確認したいこと
  • 復旧後に必要な操作があるか
  • 通水前に確認すべき手順があるか
  • フィルターや内部の扱いに指定があるか
  • 異常がある場合の問い合わせ先

通常時と同じ操作ですぐ再開できるとは限りません。利用している機種ごとの案内を基準に対応しましょう。

 

手順を事前に確認しておくと、迷わず進めやすくなります。

宅配水型も停電や本体異常があれば確認してから使う

宅配水型は水道復旧そのものの影響を受けにくいものの、災害時に停電や本体の転倒、強い衝撃などがあった場合は別です。通常と異なる状態がないか確認してから使用します。

確認する状態対応の考え方
停電だけが発生した復電後の使用方法をメーカー案内で確認する
本体が転倒・移動した自己判断ですぐ使用せず、取扱説明書などを確認する
水漏れがある使用を続けずメーカーの案内を確認する
外観や動作に異常があるメーカーへ相談する

断水が解消したことだけで安全と判断せず、災害によるサーバー本体への影響がなかったかも確認しましょう。

復旧後も自己判断より公式の案内を優先する

断水の状況や復旧方法は地域によって異なり、ウォーターサーバーの再使用方法も機種によって変わります。一般的な手順だけで判断せず、利用している地域と製品の案内を確認することが重要です。

復旧後に確認する情報
  • 地域の水道事業者からの案内
  • ウォーターサーバーメーカーの公式案内
  • 使用機種の取扱説明書
  • 異常時の問い合わせ窓口

特に浄水型では、水道水が復旧したこととサーバーをすぐ通常使用できることを同一視しないようにしましょう。

断水に備えて契約前・平常時に確認したいこと

ウォーターサーバーを災害対策にも活用したい場合は、断水時だけでなく、停電、備蓄量、配送停止なども含めて考える必要があります。最後に、契約前や平常時に確認しておきたいポイントを整理します。

非常時に使える水の量を把握する

宅配水型を備蓄にも活用するなら、ボトル1本の容量だけでなく、普段何本を家庭内に置いているか確認します。浄水型の場合は、サーバー内の水だけに頼らず、別途保存水を用意する方法を考えましょう。

備蓄量を考えるときの確認項目
  • 手元にある未開封ボトルや保存水の量
  • 家族人数と普段の水の消費量
  • 配送が一時的に止まった場合に使える量
  • 保管中の水を日常的に入れ替えられるか

「ウォーターサーバーを契約している」という事実ではなく、非常時に実際に利用できる水が何Lあるかを把握しておくことが重要です。

停電時の出水方法と非常用器具を確認する

災害時は断水と停電が同時に発生する可能性があります。契約前から停電時の出水方法や、サーバーを使わずに水を取り出す手段があるか確認しておきましょう。

確認項目確認する内容
停電時の出水電源なしでも水を取り出せるか
非常用器具専用コックなどが用意されているか
使用方法災害前に操作方法を確認できるか
保管場所必要な器具をすぐ取り出せる場所へ置けるか

非常用器具を所有していても、保管場所や使用方法が分からなければ緊急時に使いにくくなります。平常時に確認しておきましょう。

予備水の保管と配送停止を想定する

宅配水型で備蓄する場合は、予備ボトルを安全に保管できる場所が必要です。また、大規模災害では物流の影響によって配送が遅れたり止まったりする可能性も考えておきます。

平常時に確認したい備蓄環境
  • メーカーの案内に従ってボトルを保管できるか
  • 直射日光や高温になる場所を避けられるか
  • 一定量の予備水を置くスペースがあるか
  • 配送が止まってもすぐ水がなくならない状態か

水を多く置くだけでなく、普段から消費しながら入れ替えられる量を考えると、保管しやすくなります。

普段の使いやすさと非常時の備えを分けて選ぶ

断水対策だけを見ると、水道から独立した水を保管できる宅配水型は比較しやすいタイプです。一方、日常的に大量の水を使う家庭では浄水型が使いやすい場合もあります。

最終的に確認したいポイント
  • 宅配水型・水道水補充型・水道直結型のどれか
  • 断水時に利用できる水をどこに確保するか
  • 停電時にも出水できるか
  • 非常用の出水器具があるか
  • 予備ボトルや保存水を保管できるか
  • 配送停止を想定した備蓄があるか
  • 断水復旧後の使用方法を確認できるか

断水時は、宅配水型なら予備ボトルがあることで水を確保しやすく、水道水補充型や水道直結型は水道から新たな水を確保できなくなります。ただし、宅配水型でも停電時にサーバーから出水できるとは限りません。水源、備蓄量、出水方式、保管場所を総合して確認し、普段の使いやすさと非常時の備えの両方に合う方法を選びましょう。