ウォーターサーバーは、内部に取り込んだ水を冷却・加熱し、冷水や温水をすぐに使える状態で保つ仕組みの給水機器です。
蛇口をひねるような感覚で冷たい水やお湯を使えるため、「なぜすぐ冷水・温水が出るのか」と疑問に思う人もいるでしょう。この記事では、ウォーターサーバー内部で水がどのように流れ、冷やされ、温められているのかをわかりやすく解説します。
ウォーターサーバーの基本的な仕組み
ウォーターサーバーは、水を本体へ取り込み、内部のタンクなどで冷却・加熱してから給水口へ送るのが基本的な仕組みです。まずは、水がサーバーの中をどのように移動するのかを確認しましょう。
- 水をサーバー内部へ取り込む
- 内部のタンクなどに水をためる
- 給水すると減った分の水が補充される
- 電気を使って温度を維持する
先に確認項目を整理しておくと、各項目の違いと自分が重視する条件を比較しやすくなります。
水をサーバー内部へ取り込む
ウォーターサーバーを使うには、まず本体へ水を供給する必要があります。
宅配水型では、専用ボトルやパックなどを本体にセットし、そこから内部へ水を取り込みます。浄水型では、水道水を給水タンクへ補充したり、水道管から直接取り込んだりして使用します。
水の供給方法は異なりますが、取り込んだ水を本体内部で処理し、必要なときに給水できるようにするという考え方は共通しています。
内部のタンクなどに水をためる
本体へ取り込まれた水は、機種の構造に応じて内部のタンクなどへ送られます。
冷水と温水に対応した一般的なウォーターサーバーでは、冷却する水と加熱する水をそれぞれ適した状態で保持できるように設計されています。
このように、使用する直前になって一から冷やしたり沸かしたりするのではなく、あらかじめ一定量の水を冷水・温水として準備していることが、すぐに給水できる理由です。
給水すると減った分の水が補充される
利用者がレバーやボタンなどを操作して水を出すと、内部に保持されていた水が給水口から出てきます。
その後、タンク内の水が減ると、ボトルや給水タンク、水道などから新しい水が内部へ供給されます。
補充された水は再び冷却・加熱され、次に使うための冷水や温水として準備されます。
電気を使って温度を維持する
冷水・温水に対応したウォーターサーバーは、基本的に電気を利用して水の温度を調整します。
一度冷やしたり温めたりして終わりではなく、設定された温度帯を保てるように冷却・加熱を繰り返します。
そのため、使うたびに冷蔵庫から水を出したり、ケトルでお湯を沸かしたりしなくても、必要なときに冷水や温水を使いやすくなっています。
ウォーターサーバーで冷水がすぐ出る仕組み
冷水がすぐに出るのは、サーバー内部で水をあらかじめ冷やし、一定の温度帯で保持しているためです。機種によって冷却方式は異なりますが、基本的な考え方は共通しています。
- 冷水用の水をあらかじめ冷却している
- コンプレッサー式で冷やすタイプがある
- 電子式で冷やすタイプもある
- 水を使った後は再び設定温度へ近づける
先に確認項目を整理しておくと、各項目の違いと自分が重視する条件を比較しやすくなります。
冷水用の水をあらかじめ冷却している
ウォーターサーバーは、給水する瞬間に常温の水を急速に冷やしているわけではありません。
あらかじめ内部へ取り込んだ水を冷却しておき、冷たい状態で保持します。そのため、利用者が冷水ボタンやレバーを操作すると、すでに冷やされている水が給水口から出てきます。
冷蔵庫でペットボトルを冷やしておくのと考え方は似ていますが、サーバー内部で給水までを一体化している点が特徴です。
コンプレッサー式で冷やすタイプがある
ウォーターサーバーの冷却方式の一つに、コンプレッサーを利用する方式があります。
冷蔵庫やエアコンなどにも使われる冷却の仕組みに近く、冷媒を循環させながら熱を移動させることで水を冷やします。
具体的な構造や制御方法は機種によって異なりますが、水を継続的に冷たい状態に保つための代表的な方法です。
電子式で冷やすタイプもある
機種によっては、電子部品を利用して冷却する方式が採用されています。
代表的なのが、電流を流したときに熱を移動させる性質を利用する冷却方式です。コンプレッサーを使用する方式とは構造が異なります。
どちらの方式でも、利用者が使う前に水を冷やしておくという基本的な役割は同じです。
水を使った後は再び設定温度へ近づける
冷水を大量に使うと、内部へ新しい水が補充されます。
補充された水は冷却前の状態なので、一時的に内部の水温が変化することがあります。その後、冷却装置が働き、再び利用できる温度帯へ近づけていきます。
このため、短時間に大量の冷水を使う場面では、機種によっては冷却が追いつくまで時間が必要になることがあります。
ウォーターサーバーで温水がすぐ出る仕組み
温水も冷水と同じように、使う瞬間に一から加熱しているわけではありません。内部であらかじめ水を温め、一定の温度帯で保つことで、すぐに使える状態にしています。
- 温水用の水をヒーターで加熱する
- 温度が下がると再加熱する
- 温水を大量に使うと再加熱が必要になることがある
- 温水には誤操作を防ぐ機能が設けられることがある
先に確認項目を整理しておくと、各項目の違いと自分が重視する条件を比較しやすくなります。
温水用の水をヒーターで加熱する
一般的なウォーターサーバーでは、内部のヒーターなどを利用して水を加熱します。
加熱された水は温水として内部に保持され、利用者が温水ボタンやレバーを操作すると給水口から出てきます。
電気ケトルのように使用するたびに水を沸かすのではなく、あらかじめ温水を準備しておくため、待ち時間を減らしやすい仕組みです。
温度が下がると再加熱する
温水は、時間の経過や新しい水の補充によって温度が下がります。
そのためサーバーは、内部の温度を検知しながら必要に応じて再加熱し、温水を使える状態に保ちます。
常に最大出力で加熱し続けるのではなく、機種ごとの制御によって加熱と停止を繰り返しながら温度を管理するのが一般的です。
温水を大量に使うと再加熱が必要になることがある
温水を連続して大量に使うと、温水側へ新しい水が補充されます。
補充された水はまだ十分に温まっていないため、短時間に多く使った場合は、再び温度が上がるまで待つ必要が生じることがあります。
ウォーターサーバーは無制限に温水を瞬時に作る装置ではなく、内部に準備された温水を使いながら、減った分を順次加熱していく仕組みと考えるとわかりやすいでしょう。
温水には誤操作を防ぐ機能が設けられることがある
温水はやけどにつながる可能性があるため、機種によってはチャイルドロックなどの安全機能が設けられています。
単純にレバーを押すだけでは温水が出ない構造や、複数の操作を必要とする構造など、方式はさまざまです。
具体的な安全機能や操作方法は製品によって異なるため、使用する機種の説明書やメーカー案内を確認してください。
ウォーターサーバーの仕組みを理解すると使い方もわかりやすい
冷水・温水がすぐ使える理由を理解しておくと、連続使用時の温度変化や電源を必要とする理由もわかりやすくなります。最後に、利用時に知っておきたいポイントを整理します。
電源を切ると冷却・加熱を維持できない
冷水・温水に対応したウォーターサーバーは、電気を使って冷却・加熱しています。
そのため、通常使用中に電源を切れば、それまで保たれていた温度を維持できなくなります。
節電のために頻繁に電源を切ることが適切とは限らないため、通常の使用方法や長期間使用しない場合の対応は、各機種の取扱説明書に従いましょう。
冷水・温水には一度に使える量の限界がある
ウォーターサーバー内部で準備できる冷水や温水の量には限りがあります。
短時間に大量の水を使うと、新しく補充された水を冷却・加熱するための時間が必要です。
日常的に大量の水を使う場合は、サーバーのタンク容量や連続給水時の使い勝手も確認しておくとよいでしょう。
機種によって内部構造や機能は異なる
ここまで説明したのは、冷水・温水を供給するウォーターサーバーの基本的な考え方です。
実際には、宅配水型か浄水型か、冷却方式、温度制御、タンク構造、給水方式などによって内部構造は異なります。
また、常温水や再加熱などに対応する機種もあるため、具体的な機能については各製品の仕様を確認することが大切です。
仕組みを知ったうえで必要な機能を確認する
ウォーターサーバーは、内部に水を取り込み、冷却・加熱し、使いやすい状態で保持することで、冷水や温水をすぐに給水できるようにしています。
仕組みそのものはシンプルですが、冷却方法や温度調整機能、水の供給方式などは製品によって異なります。
具体的な冷水・温水の温度差や常温水・再加熱機能を比較したい場合は、温度比較の記事で確認すると違いを整理しやすくなります。宅配水型と浄水型の違いを知りたい場合は、それぞれの仕組みや特徴を解説した記事もあわせて確認しましょう。


