ウォーターサーバーの水にPFASは含まれる?確認方法と選び方

ウォーターサーバーの水にPFASは含まれる?確認方法と選び方

ウォーターサーバーを検討するとき、「水にPFASが含まれていないか」「どこを確認すればよいか」が気になる人もいるでしょう。結論からいうと、ウォーターサーバーという製品カテゴリーだけでPFASの有無を一律に判断することはできません。宅配される天然水・RO水なのか、水道水をろ過する浄水型なのかによって、確認すべき情報が異なります。

日本ではPFASのうちPFOS・PFOAについて、水道水やミネラルウォーター類に基準が設けられています。ウォーターサーバーを選ぶ際は、「PFAS対策」といった表現だけを見るのではなく、水質検査結果、検査対象、数値、浄水型ならフィルターの除去性能まで確認することが大切です

この記事では、PFASそのものの健康影響の詳細ではなく、ウォーターサーバーの水についてPFASを確認するときの具体的な見方と選び方を中心に解説します。

ウォーターサーバーの水はタイプによってPFASの確認方法が異なる

ここでは、ウォーターサーバーの水はタイプによってPFASの確認方法が異なるについて簡単に確認します。

この章の確認ポイント
  • 宅配の天然水はメーカーの水質検査情報を確認する
  • RO水は「RO水」という名称だけで判断しない
  • 浄水型は原水となる水道水とフィルター性能を確認する

先に確認項目を整理しておくと、各項目の違いと自分が重視する条件を比較しやすくなります。

ウォーターサーバーには、天然水やRO水が届く宅配水型と、自宅の水道水をろ過して使う浄水型があります。PFASが気になる場合は、まずどのタイプの水を利用するのかを確認しましょう。

宅配の天然水はメーカーの水質検査情報を確認する

ここでは、宅配の天然水はメーカーの水質検査情報を確認するについて簡単に確認します。

天然水を宅配するウォーターサーバーでは、メーカーが採水・製造した水を利用します。PFASが気になる場合は、メーカーの公式サイトなどでPFOS・PFOAの検査結果が公開されているか確認する方法があります。

天然水だから自動的にPFASが含まれないと判断するのではなく、検査対象物質、検査結果、検査時期など、公開されている情報を確認することが重要です。

RO水は「RO水」という名称だけで判断しない

ここでは、RO水は「RO水」という名称だけで判断しないについて簡単に確認します。

RO水はRO膜(逆浸透膜)で処理された水です。ただし、ウォーターサーバーの商品ごとに原水や製造工程、品質管理は異なります。

そのため、「RO水ならPFASについて確認不要」と考えるのではなく、完成した水についてPFOS・PFOAの検査結果が公開されているかを確認すると判断しやすくなります。

天然水とRO水そのものの違いを詳しく知りたい場合は、「天然水とRO水はどっち?味・料金・安全性を徹底比較」を参考にしてください。

浄水型は原水となる水道水とフィルター性能を確認する

ここでは、浄水型は原水となる水道水とフィルター性能を確認するについて簡単に確認します。

浄水型ウォーターサーバーは、自宅の水道水をサーバー内のフィルターでろ過して利用します。そのため、宅配水のように完成した水が工場から届く仕組みとは異なります。

PFASが気になる場合は、利用地域の水道水に関する情報と、使用するサーバーのフィルターがPFOS・PFOAを除去対象としているかを分けて確認しましょう。

PFASが気になるときはPFOS・PFOAの検査結果を具体的に確認する

ここでは、PFASが気になるときはPFOS・PFOAの検査結果を具体的に確認するについて簡単に確認します。

この章の確認ポイント
  • PFOS・PFOAが検査項目に含まれているかを見る
  • 「不検出」は定量下限・検出下限も確認する
  • PFOSとPFOAの合算値か個別値かを確認する
  • 検査日・検査機関なども確認する

先に確認項目を整理しておくと、各項目の違いと自分が重視する条件を比較しやすくなります。

「水質検査済み」「安全性に配慮」といった表現だけでは、PFOS・PFOAが検査対象になっているか分かりません。確認するときは検査項目と数値まで見ることがポイントです。

PFOS・PFOAが検査項目に含まれているかを見る

ここでは、PFOS・PFOAが検査項目に含まれているかを見るについて簡単に確認します。

検査項目の名称を確認する

メーカーが水質検査結果を公開している場合は、「PFOS」「PFOA」が検査対象に含まれているか確認します。「PFAS」は多数の物質を含む総称であり、PFASという言葉だけでは具体的に何を測定したのか分からない場合があります。

PFAS、PFOS、PFOAの関係や飲み水への影響を詳しく知りたい場合は、「PFASとは?飲み水への影響とウォーターサーバーで確認したいこと」で確認してください。

「不検出」は定量下限・検出下限も確認する

ここでは、「不検出」は定量下限・検出下限も確認するについて簡単に確認します。

不検出という言葉だけで終わらせない

検査結果に「不検出」と記載されている場合でも、それが完全なゼロを意味するとは限りません。検査方法には測定できる濃度の限界があるため、可能であれば定量下限や検出下限も確認します。

数値が「○ng/L未満」などと示されている場合は、その単位も含めて確認しましょう。

PFOSとPFOAの合算値か個別値かを確認する

ここでは、PFOSとPFOAの合算値か個別値かを確認するについて簡単に確認します。

何の数値なのかを確認する

日本の水道水および対象となるミネラルウォーター類では、PFOSとPFOAの合算値として50ng/Lが基準となっています。

メーカーの検査結果を見るときは、PFOSとPFOAがそれぞれ表示されているのか、合算値として表示されているのかを確認すると、公的な基準との関係を理解しやすくなります。

検査日・検査機関なども確認する

ここでは、検査日・検査機関なども確認するについて簡単に確認します。

結果の背景情報を見る

水質検査のページでは、可能であれば検査年月、検査機関、採水地点や対象商品なども確認しましょう。古い検査結果だけが掲載されている場合は、現在の品質管理について追加情報がないか確認するのも一つの方法です。

検査日・検査機関なども確認するは、記事のテーマを判断するうえで見落としやすい確認項目です。前後の項目と切り離さず、実際の使い方や契約条件と照らし合わせて考えることが大切です。

日本では水道水とミネラルウォーター類にPFOS・PFOAの基準がある

ここでは、日本では水道水とミネラルウォーター類にPFOS・PFOAの基準があるについて簡単に確認します。

PFASに関する基準は更新される可能性があるため、ウォーターサーバーの記事では最新の公的情報を確認することが重要です。2026年9月時点では、PFOS・PFOAについて次の基準が確認できます。

対象 PFOS・PFOAの基準 確認するときのポイント
水道水 PFOS・PFOAの合算値50ng/L 利用地域の水道事業者などが公表する水質情報を確認
ミネラルウォーター類(殺菌・除菌を行うもの) PFOS・PFOAの合算値50ng/L メーカーの検査結果や品質管理情報を確認

ミネラルウォーター類にもPFOS・PFOAの成分規格が設定されている

ここでは、ミネラルウォーター類にもPFOS・PFOAの成分規格が設定されているについて簡単に確認します。

消費者庁によると、殺菌または除菌を行うミネラルウォーター類には、食品衛生法に基づく成分規格として、PFOSとPFOAの合算値0.00005mg/L(50ng/L)が設定されています。

そのため、宅配水型を確認するときは「天然水だから大丈夫」「RO水だから大丈夫」と水の名称だけで判断するより、商品がどのように品質管理され、PFOS・PFOAについてどのような情報が公開されているかを見ることが大切です。

殺菌・除菌を行わないミネラルウォーター類にも管理上の考え方がある

ここでは、殺菌・除菌を行わないミネラルウォーター類にも管理上の考え方があるについて簡単に確認します。

消費者庁のQ&Aでは、殺菌または除菌を行わないミネラルウォーター類についても、PFOS・PFOAは人為的な環境汚染物質に該当し、当面の間、合算値50ng/Lを人の健康を損なうおそれのない濃度として泉源の衛生管理を行うことが求められています。

細かな制度区分を利用者がすべて把握する必要はありませんが、「天然水なら検査を見なくてよい」という考え方ではなく、メーカーが公開する品質管理情報を確認するとよいでしょう。

PFOS・PFOA以外のPFASには同じ基準があるわけではない

ここでは、PFOS・PFOA以外のPFASには同じ基準があるわけではないについて簡単に確認します。

PFASには多数の物質があります。消費者庁は、PFOS・PFOA以外のPFASについては、現時点で評価に十分な知見が得られていないなどの理由から、ミネラルウォーター類の基準値を設定していないとしています。

したがって、「PFOS・PFOAが基準内=すべてのPFASを検査して問題がない」という意味ではありません。広告や検査結果を読むときは、対象物質を区別しましょう。

PFASが気になる人のウォーターサーバーの選び方

ここでは、PFASが気になる人のウォーターサーバーの選び方のポイントを順番に確認します。

この章の確認ポイント
  • 水質検査結果を公開しているか確認する
  • 浄水型はPFOS・PFOAの除去性能を確認する
  • 「除去率○%」は試験条件まで確認する
  • PFAS以外の条件も含めて最終判断する

先に確認項目を整理しておくと、各項目の違いと自分が重視する条件を比較しやすくなります。

PFASを理由にウォーターサーバーを選ぶ場合は、単に「天然水」「RO水」「浄水型」という分類で決めるより、確認できる情報の具体性を重視すると比較しやすくなります。

水質検査結果を公開しているか確認する

ここでは、水質検査結果を公開しているか確認するについて簡単に確認します。

PFOS・PFOAの具体的な結果を見る

宅配水型では、公式サイトなどで水質検査結果を確認できるかをチェックします。PFOS・PFOAの項目があり、結果や単位、検査時期などが分かると判断材料になります。

特定の商品名が指定されていない状態で「このメーカーなら必ず大丈夫」と決めつけることはできません。契約候補ごとに最新の公式情報を確認してください。

浄水型はPFOS・PFOAの除去性能を確認する

ここでは、浄水型はPFOS・PFOAの除去性能を確認するについて簡単に確認します。

浄水型はPFOS・PFOAの除去性能を確認するの確認項目
  • ここでは、浄水型はPFOS・PFOAの除去性能を確認するについて簡単に確認します
  • フィルターの除去対象物質を見る 浄水型では
  • 「高性能フィルター」「多項目除去」といった表現だけでなく
  • PFOS・PFOAが除去対象として明記されているかを確認します
  • どの試験規格・条件で確認された性能なのか
  • フィルター交換時期や処理可能量も確認すると
  • 実際の利用条件に合うか判断しやすくなります

上記の項目を確認しながら、自分の利用条件に合うかを判断すると整理しやすくなります。

フィルターの除去対象物質を見る

浄水型では、「高性能フィルター」「多項目除去」といった表現だけでなく、PFOS・PFOAが除去対象として明記されているかを確認します。

さらに、どの試験規格・条件で確認された性能なのか、フィルター交換時期や処理可能量も確認すると、実際の利用条件に合うか判断しやすくなります。

PFASを除去する方法やフィルターとRO膜の違いについては、「PFASを除去できる浄水方法|フィルター・RO膜の違いを解説」で詳しく確認してください。

 

挙げた項目の中で、自分にとって優先度の高い条件から確認すると判断しやすくなります。

「除去率○%」は試験条件まで確認する

ここでは、「除去率○%」は試験条件まで確認するについて簡単に確認します。

数字だけで性能を比較しない

除去率が表示されていても、原水濃度、通水量、フィルターの使用状態など試験条件によって結果の意味は変わります。異なる条件で測定された数値を単純に横並びにしないようにしましょう。

浄水型ウォーターサーバーのフィルター全体の見方については、「浄水型ウォーターサーバーとは?宅配水との違い・メリット・選び方」も参考になります。

PFAS以外の条件も含めて最終判断する

ここでは、PFAS以外の条件も含めて最終判断するについて簡単に確認します。

水質だけで契約を決めない

ウォーターサーバーは継続して利用するため、PFASに関する情報だけでなく、月額料金、水の供給方法、フィルター交換、ボトル交換、配送条件、契約期間なども確認する必要があります。

天然水を選ぶ場合は「天然水ウォーターサーバーの選び方|採水地・硬度・料金を確認」、複数タイプを総合的に比較したい場合は「ウォーターサーバーおすすめランキング|料金・水・使いやすさを徹底比較」へ進むと候補を整理しやすくなります。

PFASについて確認するときのチェックリスト

ここでは、PFASについて確認するときのチェックリストについて簡単に確認します。

候補のウォーターサーバーを見つけたら、次の項目を順番に確認すると情報を整理しやすくなります。

確認項目 見るポイント
水のタイプ 天然水・RO水・水道水を使う浄水型のどれか
検査対象 PFOS・PFOAが明記されているか
検査結果 数値、不検出、○ng/L未満などの表示
測定条件 定量下限・検出下限、検査日、対象水など
浄水性能 浄水型の場合、PFOS・PFOAが除去対象か
フィルター条件 交換時期、処理可能量、試験条件
その他の契約条件 料金、配送、メンテナンス、契約期間など

ウォーターサーバーと水道水を安全性だけでなく料金や味も含めて比較したい場合は、「ウォーターサーバーと水道水の違い|料金・味・安全性を比較」を参考にしてください。

PFASが気になるなら水の種類より検査結果と除去性能を確認しよう

ここでは、PFASが気になるなら水の種類より検査結果と除去性能を確認しようについて簡単に確認します。

ウォーターサーバーの水にPFASが含まれるかどうかは、「ウォーターサーバーだから」「天然水だから」といったカテゴリーだけでは判断できません。PFASが気になる場合は、PFOS・PFOAについて具体的な検査結果や品質管理情報を確認することが重要です。

宅配水型ではPFOS・PFOAの検査項目、数値、検査時期などを確認し、浄水型ではそれに加えてフィルターのPFOS・PFOA除去性能や試験条件を確認しましょう。「不検出」「除去率○%」という言葉だけではなく、その根拠となる条件まで見ることがポイントです。

なお、PFAS全般の性質や健康影響について詳しく知りたい場合は「PFASとは?飲み水への影響とウォーターサーバーで確認したいこと」、PFAS除去を目的に浄水方法を比較したい場合は「PFASを除去できる浄水方法|フィルター・RO膜の違いを解説」を確認してください。

※PFASに関する基準や制度は変更される可能性があります。水質に関する判断では、消費者庁など公的機関および各メーカー・水道事業者が公表する最新情報を確認してください。